2021/04/30

FXとは「Foreign Exchange」の略で「外国為替証拠金取引」のことです。
「日本円→米ドル」など、外国通貨を買ったり売ったりすることで発生する差額によって利益(損失)が発生します。
分かりやすく例えて、アメリカに海外旅行に行くことを考えてみましょう。
出発する時に、日本でレート「1ドル=100円」で円を米ドルに換金していきました。
帰国してから、米ドルを日本円に換金して戻すときに、レート「1ドル=105円」に買っていると、換金することで5円(105円-100円)増えることになります。
旅行から戻った時に1000ドル残っていて換金すると、(5円×1,000ドル=5000円)増えていることになります。
上記の例のようにFXはレート(通貨の価格)の動きが影響する取引です。
「円安」や「円高」とテレビなどで聞いたことはあってもイマイチわかっていない人もいると思うので簡単に説明します。。
問題!
これは円安?円高?
昨日 1ドル100円
↓
今日 1ドル101円
1円上がっているので「円高」と思いがちですが正解は「円安」です。
これは、100円で買えた米ドルが、翌日には101円出さないと買えなくなったということ。つまり、1ドルを購入するのにより多くの円が必要となり、円の価値が低くなったと言えます。これを「円安」と呼びます。
その逆に1ドル100円が99円になると「円高」となります。
この場合は、円の価値が上がり、より少ない円で安くなったドルを購入できることになり、“円の価値が高まった”つまり「円高」となります。
では、実際に取引をするときはどうしたらいいでしょう。
答えは現在のレートをチェックして、その後の動きが「上がる」か「下がる」かを予想するのです。
円高、円安を予想し、売り買いすることで利益を上げることを目指します。
ではどのくらい利益や損失が実際出るのでしょうか。
たとえば、1,000ドル分を取引して、具体的にどのくらい利益や損失があるのか、大まかに計算してみます。(米ドル/円の場合)
1ドル100円の場合
・レートが上がる(円安になる)と思ったら
☆100円で買う。→予想通りに101円になる。売る。→売却額(101円)―購入額(100円)=プラス1円(利益)×1000ドル=プラス1000円
★100円で買う。→予想が外れ99円になる。売る。→売却額(99円)―購入額(100円)=マイナス1円(損失)×1000ドル=マイナス1000円
・レートが下がる(円高になる)と思ったら
☆100円で売る。→予想通りに99円になる。買う。→売却額(100円)―購入額(99円)=プラス1円(利益)×1000ドル=プラス1000円
★100円で売る。→予想が外れ101円になる。買う。→売却額(100円)―購入額(101円)=マイナス1円(損失)×1000ドル=マイナス1000円
実際の取引をするにあたってどのくらいの資金があればスタートできるかですが、正直少なければ1000円など少額からでもできます。
FXではレバレッジというしくみがあるので手持ち以上の取引ができるからです。
レバレッジとはテコの意味なのですがFXでは少ない資金で大きな金額に相当するお取引ができる意味です。
この仕組みで、手持ちの資金以上の取引が可能になります。
最大で20倍までの取引ができるので、仮に10万円が資金だとすると、
(1ドル100円の場合)
・レバレッジ1倍 10万円×1倍÷100(1ドル)=1000ドル
・レバレッジ5倍 10万円×5倍÷100(1ドル)=5000ドル
・レバレッジ20倍 10万円×20倍÷100(1ドル)=20000ドル
この仕組みを使えば上記に出てきた取引のように1円の利益を出せば20倍のレバレッジの場合1円×20000ドル=20000円の利益を出すことが可能になります。
しかし、いいことばかりではなく予想が外れると20000円の損失です。
FXは、少ない資金で大きな利益を得ることができる魅力的な取引である一方、取引の仕方によっては大きな損失が発生してしまう可能性もあり、ハイリスクハイリターンな取引です。
利益が出ることだけを考えるのでなく、損失を出してしまうことも充分理解して無理のない範囲での資金での取引を心がけてください。